小林節が政党立ち上げ

小林節は去年2015年には集団的自衛権容認は違憲という主張を積極的に展開していたが2013年には集団的自衛権は容認されるべきという論調だった。そこのところの変節を誰もあまり突っ込んでいないように思う。

 

かつて民主党の岡田代表も、集団的自衛権を容認する余地ありというニュアンスのことを言っていたのに安倍政権集団的自衛権一部容認には反対しているのはつじつまが合わないと突っ込まれた。同じような問題だと思う。詳細は以下の通りだが岡田は声を大きく張り上げて強弁するしその過程で微妙に論点を替えたりするので誰もあえて面と向って突っ込み続けることはしないのだが、しかし政治家はとことん突っ込まれない代わりに支持や信用を失っていく。

 民主党の岡田代表。今は民進党という名になったが。集団的自衛権について、民主党幹事長時代の岡田は、03年5月3日付読売新聞に載った座談会で、「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある」と指摘した。そして、「今の憲法は、すべての集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」と述べていた。このことについて自民党佐藤正久参院議員が安保法案の審議中だった2015年9月14日の参院特別委で取り上げた。曰く、岡田は集団的自衛権は必要ないと断言しているが、かつては行使を容認しているではないかと。さらに岡田以外の民主党幹部も行使容認の発言をしているとも。民主党からはこの指摘に反発の声が上がった。
   岡田は、読売新聞の座談会発言については、17日のブログで真意を説明。
  座談会では、佐藤氏が取り上げた発言に続いて、「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」と述べている。岡田氏は、そのことを指摘して、「発言の一部を切り取った捏造」だと佐藤を批判した。

 15年9月27日放送のNHK日曜討論」で、櫻井よしこは「岡田さんがね、かつては『集団的自衛権は必要です』と民主党政権のときの外務大臣として言った」と述べた。これを受けて、民主党は翌9月28日、ホームページ上で櫻井よしこ氏の発言に抗議する声明を出した。岡田は、外務大臣として「集団的自衛権は必要」と言ったことはないと全面否定。また、櫻井氏が番組で「民主党共産党と組む」と選挙協力のことに触れた発言について、岡田は会見などで否定的な考えを示していると反論した。櫻井に発言の根拠を示すよう求めるとともに、発言内容は事実無根だとして撤回・訂正して岡田代表や民主党に謝罪すべきだとした質問状を近藤洋介役員室長名で送ったことを明らかにした。30日までに書面での回答を求めた。
 それに対し櫻井は30日、回答文を同党に送った。櫻井は同番組で「岡田克也代表が外相時に集団的自衛権は必要と述べていた」と発言したことは「民主党が野党時代の幹事長として」だったと訂正。その上で、岡田が6月の党首討論で「集団的自衛権の行使は要らない」と主張したことを「180度の転換」と強調。
 民主党は、櫻井が番組で「民主党共産党と組む」と発言したことにも「連立を組むことが決まっているかのような誤解」を与えたと抗議していた。これに対し櫻井は該当部分のやり取りを紹介し「(両党が)選挙協力したときに何が起き得るかに言及し、協力関係を批判した」「誤解を与えているのは民主党」と反論した。
 櫻井の回答を受けた民主党は30日「全く同意できない」として再質問状を送付。岡田は幹事長時代も含め「『集団的自衛権は必要』とは一言も述べていない」などと反論。2日までに番組での発言を撤回し、岡田と民主党に謝罪するよう求めた。それに対して櫻井は10月2日、「新たに加えられた質問も含めて、先日の私の回答文で説明が尽くされています。したがって、再度の回答は不必要だと考えます。」との文書を送付。